2007年4月13日金曜日

Sangeet サンギート その2


 彼はこの教団でMeditation(瞑想)とTherapy(癒し)を通してギター人生の蹉跌を乗り越えたのだと言う。
つまりプロとしての迷いが生じ悩んでいた時に仏教の教えに救われたという事である。
 現在、冬場はそのWhagwanOSHO率いる教団のあるプネで暮らし、夏場はルクセンブルグを拠点に世界中でギターの指導をしたり演奏会をしたりしながら暮らしているらしい。
 台北からの便に乗り合わせた際に彼は大切そうにギターを抱えていて搭乗後に客室アテンダントにかなり高級なギターなので注意するように告げながら預けた。
 後で調べたら ANTONIO MARIN MONTERO と言うグラナダの有名なギター製作者のつくったものだった。バイオリンほど高価ではないが最低でも市価150万円以上はするいわばストラディバリに匹敵するようなものだった訳である。荷物と一緒に預けるわけにはいかない道理であった。
 その後一度オランダのスキポール空港からの帰国便に乗ることになった時にパリから陸路ルクセンブルグに立ち寄ったが地方に出かけていて留守だった。事前連絡も無しに行ったのだから当然なのだがあえなかったのは残念だった。お陰でルクセンブルグ城の散策の機会に恵まれたのは感謝せねばならない。

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