どんな組織であれ組織というものは常に拡大しようとする。
最初は小さな小さな集まりでも時間の経過に比例するように肥大化していく。
その原因あるいは原動力はその組織を構成している個々人の内面にある欲求である。
人が常に権力を拡大させて行こうとする欲求を持つようにその構成体の組織も拡大欲求を持つようになる。今日よりも明日、明日よりも明後日という風に常に組織を肥大化しようとする欲求に従って動くようになる。 最初は一人か二人の組織がいつの間にか数人そして数十人の組織に成長してしまうのはその為である。その成長課程は必ず人手が足りないので人数を増やして欲しいと言う形で要求された人員増員が基本である。じぶんの所属する構成部門の権力増大欲求である。
最初一人か二人の構成員で済んだはずの部署がいつの間にか数十人もの人数を要求する部署になってしまうのである。人はそのような状況の事を成長あるいは発展と呼ぶ。
実体はどうか?と言うと何の事は無い。仕事としてはあまり必要でない事を無理矢理その部署に必要な仕事と位置づけて作り出したものでなんの為にそんな仕事をしているのか分からない事さえままある有様になる。何故か?それは味方あるいは仲間が多ければ多いほど自分たちの権力が増すからである。
そのあげく無駄な人材が無駄な予算を食い潰す。公的機関の場合は税金の無駄遣いである。これは今の公務員の有様を見ればよく分かる。組織を管理する人間が本質に気付いて歯止めをかけなければ組織は拡大を続け挙げ句の果てに破綻する。夕張が良い例である。人手や予算を増やす前にどうすれば生産効率を上げる事が出来るかに知恵を絞るべきである。
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