医者として付属病院で後輩インターンに手術の指導をした時の経験を弟が話していた。
厳しい受験競争を勝ち抜き一流大学の医学部を出たインターン程いざと言うとき機転が利かないという。
手術などの際、予期しない状況に見舞われた時に臨機応変の処置がなかなかできない人が多いとの事。
決められた手順通りに正確に早く仕事を処理する能力には秀でているのだが、応用力というか機転を利かす事は不得手なのだそうである。
論理的な思考能力には優れているのに、総合的な状況判断に必要とされる感性が欠如しているのかも知れない。 広い意味でのしたたかさあるいは落ち着きや情緒と言っても良いものかも知れない。
数学者である藤原正彦氏が言っていたが感性が豊かでないとあるいは美的情緒がないと数学的な発見は出来ないそうである。
0 件のコメント:
コメントを投稿