2007年4月7日土曜日

選挙

 全国統一地方選挙の真っ最中である。
 いい加減やめて欲しいと思うのが選挙運動期間中のあの選挙カーからの連呼。
只単に大声で候補者の名前をわめき叫ぶだけの五月蠅いだけの連呼。
 聞く人の頭に名前を刷り込む効果だけを期待しての連呼。
顔写真入りの候補者のポスターも同様なものだ。どうせろくに知らない候補者達なのだ。
立て看板さえももう要らないのではないか?選挙直前になって初めて顔を知ったところでどうなるのだ。
 政策や思想やひととなりなどを知りたいのならテレビで時々候補者の演説や討論会を流せば済むことだ。ボロが出るのをあるいは無能さがバレルのを恐れてたいていの候補者は討論会はやりたがらないが。インターネットで選挙民が見たい時にいくらでも見れるような形も今は一切金をかけずに出来るのだから。
しかし選挙民は(解っているのかも知れないが)今の選挙運動のやり方を誰もやめようというものはいない。
 どうせ本当に自分たちに取って一番必要で最適な候補者が誰なのか判断できる人はいないのだから、ほとんどが「一番熱心に頼まれた人にでも入れようか」、「金や賄賂を持ってきた奴にでも入れてやろうか」、というのがおおかたの選挙民の有様だ。
 たった今まで名前さえ知らなかった候補者が突然立候補してあらゆるコネを使い接近し投票を依頼する。選挙カーで連呼する。人物も能力も知らない。経歴が僅かに分かるが実質的な政治家としての能力は全く未知数のまま投票日になる。結局金とコネを多く使った方が有利なのはそのせいである。
 テレビもラジオもインターネットのように便利なものも昔はなかった。
 昔からある新聞さえも充分に利用しているとは言えないのにという向きもあると思う。
 が今では選挙運動や投票の方法はいくつでも考えられるはずである。
  インターネットは随分普及してきたし選挙運動だけでなく投票そのものも、その気になればもっと効率化出来る。
 最初のシステムを構築する費用が少しかかるかも知れないが、あとは費用もタダ同然である。
 政治の本質は利権利害の調整である。だから選挙が利権争いの場になるのは避けられない。当選できるのは支援者達のお陰だ。だからといって支援者の為に一般の住民の利益に反する行為は許されない。一部の人達のために利益誘導することは許されない。馬鹿な有権者が目先の利益のために長期的視野での利害に気付かず馬鹿な選択をするのはとんでもない民主主義である。旭川市の例を挙げるまでもない。

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