モノ溢れの時代になった。
どんな分野であれ新製品の発売ラッシュである。
これまで目にしたこともない商品がこれでもかと言わんばかりに次から次に出てくる。
さすがに新しモノ好きの自分も「もう良いよ、いい加減にしてくれないか」と言いたくなるほどのモノの洪水である。
エレクトロニクス製品やIT関連品のような科学技術の進歩による超便利なモノだけではない。
人類の限りない叡智のたまものとも言うべき豊かな感性が生み出した文化的なモノまであらゆる分野の新製品。
長生きしたお陰でこんなモノにまで巡り会えるなんてとお年寄り達が言うのもむりからぬ事。
おいしい食べ物、生活を快適にそして快楽に変える道具、健康増進に役立つモノ、エンターテインメント関連ではDVDやらゲームマシンやらとにかく何から何までも全てが充分すぎるぐらいである。
こんなにも満ち足りて本当に良いのだろうか?
何か欲しいものある?と小さい子供に尋ねるテレビのリポーター、返ってきた答えは「別に何にも要らない!」だった。子供は常に何かを欲しがるものだという認識はもう過去のものになったようだ。
今という時はいみじくも「文化は後から付いてくる」と言った角川の言葉が現実になりつつある時代らしい。
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