2007年4月7日土曜日

初めての原稿料

「諸君」という雑誌がある。
40年ほど前に創刊された雑誌だが今も何とか生きながらえているので雑誌としては息が長い。
コンセプトがしっかりしているせいかも知れない。
ファンがしっかり付いていなければ続かないはずだからそれが証拠だ。
 その諸君に大学2年の時に生まれて初めて投稿した。
ものを考えるとはどういう事かについて書いたものだった。
「自分でものを考えるということ」と「客観的に見る考えるということ」についてだった。
マルクスの資本論に出会い共産主義理論の講義を初めて受けた大学の教養部時代のことだから科学的なものの考え方と主観との間に魂が揺さぶられ何がなんだか正直頭の中がすっきりとしなかった時代のことだ。
結論から言うとものを考えるのに客観的という言い方はおかしいという内容だったと思う。
「客観的」という言葉は「事実」に繋がる言葉で、「客観的事実に基づき考えるのが主観だ」ということである。という風に書いた。この原稿料が生まれて初めて雑誌社からいただいた原稿料で確か当時3千円だった。ひと月の生活費が1万5千円か2万円の頃である。学食のランチが100円から150円だったので大いに嬉しかったのは言うまでもない。

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